切迫早産 入院も、34週に入り、退院目標の36週まであと2週間となりました。
やっとここまできたー!
と喜びもつかの間、ゴールが見えてくると、そこまでの2週間が長く感じる。
点滴刺してるところは痛いし。
入院したての頃は楽しみだったご飯も、赤ちゃんのために食べなくては、という義務感満載で美味しく感じられない。1日横になってるからお腹はそんなに空かないし、1人で食べて味気ないし、食べるの面倒くさいぐらい。
気分転換になるシャワーも、毎日だとしんどいからお腹の張り具合を見つつ、2日に一度あるいは3日に一度。シャワーじゃないときは蒸しタオルで体拭き。頭は汗かいて蒸れて臭くなってくるし、体も痒くなったりするけど、不快なだけでどーでもいい。
シャワー浴びるときは着替えをするけど、タオルのときは着替えない。週一回面会に来てくれる夫が洗濯したものを持ってきてくれ、着た服を洗濯しに持って帰るので、もともとでかいお腹の入るマタニティー服は5,6着しかないので着回すしかないのだ。
なんて無気力…
無力感…
出来ることないし…
編み物に熱中し、編みぐるみを編むのも疲れて飽きる。次は本を読み、分厚い3冊を読み終えてしまい、二周目に入るもかったるい。
血圧、心音、NST、回診、診察…
トイレ、ご飯、シャワー…
点滴交換、点滴刺し変え…
地味に溜まっていくストレス、疲れ。
「ひまだ」と言っても「ひまなのはどうにもならない」「今しかないよ、ひまなのは」と言われても気持ちは晴れない。
すべてはお腹の中の赤ちゃんをしっかり育ててから出産するため…
母親ならだれしも母性溢れる女神のように我が子のためなら何でも我慢できて常に努力できるわけじゃない。
疲れるしストレスたまるし悩むしイラつくし、愚痴も弱音も吐きたい。泣きたいときもある。
そういうアレコレをいかに溜め込まずにやりくりするかマジになって考えるし、「自分は母親としてダメなのでは」と落ち込んでしまうときもある。
「いかん、このままでは子供と共倒れしてしまう」と思って、たまに投げやりな育児(おやつを欲しがるだけ与えるとか、お風呂に入れないで寝かせちゃうとか、泣いてても10分くらいほったらかすとか、寝かしつけしないでテレビ見ちゃうとか)をして自分を優先して落ち着かせて、気持ちに余裕ができてからやっと子供と向き合える。
母親だって人間だ。息抜きが大事だ。
お腹の子を、自分の子供を大事に思うからこそ、我慢はやめたほうがいい。無理をして完璧にこなすことはない。絶対なルールなんてない。
仕事と一緒だ。
コーヒーも飲まず、打ち上げもやらず、昇給もなく、仕事が続けられるわけがない。
疲れたら伸びやストレッチしたほうがいいし、たまにはお弁当やめてランチを楽しんでもいい。疲れたらコーヒー飲むし、プレジェクトがうまくいったら打ち上げでパーっとやったほうがいい。
育児だってそれが大事だ。
妊娠中だってそれは一緒だ。
入浴剤の入ったお風呂でのんびりしたり、あったかいココア(ココアに含まれるカフェインは微量なので1日1杯くらいは気にしなくていい)飲んでホッとしたらいい。子供と一緒にアニメ映画見ればいいし、公園ではしゃぐ我が子を写真に収めてプリントして、一緒にアルバム作ればいい。箱ティッシュの中身を全部出して遊べばいい。長靴はいて水たまりに飛び込めばいい。
子供が寝たら好きな映画みながら晩酌すればいい。たまには自分用の「何でもない日」ケーキ買えばいい。こっそり500円貯金してニヤければいい。
切迫早産入院中はそういう息抜きがあまりできない。ほとんどできない。
だから疲れがたまる。
「子供のためだから」「今だけだから」「あと少しだから」そんなの百も承知だ。だから病院にいるんじゃないか。
たまに点滴はぎとって脱走してやろうかと妄想する。もちろんやらない。お腹の子が大事だから。
1人でしくしく泣いて自分を慰め励ましてるんだ。毎日がただ辛い。辛いってことに意識がとらわれないように本読んだり編み物したり寝たり笑ったりしてる。
だれか、この気持ちを受け止めてくれ。
受け止めれくれるだけでいい。
アドバイスとか励ましとかいらない。そんなのは自分がうんざりするぐらい毎日、自分に言ってるから。
受け止めてくれるだけでいい。
慰めなんかいらない。同情なんかいらない。自分がお腹の子を信じて頑張ってるだけだから可哀想なことなんて何もない。泣きたいから泣いてるだけ。
ちょっと疲れただけ。
泣けばスッキリする。また頑張ろうってなれる。溜まった感情を放出してるだけ。あと2週間乗り切るために必要なことだから。
またきっと前向きになれる。
だから今はちょっと休んで。
泣いたら寝よう。
寝ればいい。