能天気な悩みごと。

双極性障害*男子3人育児

産後うつ、夫と逃げ出した夜

十代のころに精神疾患歴があり、結婚・妊娠した時は健常だったにもかかわらず、第一子、第二子のときも妊娠うつ、産後うつを患った。

 

不安や焦燥感、希死念慮に苛んで、泣きながら授乳した

 

抱きかかえて飛び降りようと思った日もあった

 

寝不足とか

身体の痛みとか

はじめての育児で手首が腱鞘炎になったり

この子を幸せにできるのかとか

アレルギーが出たのは自分のせいなのでは、とか

張り詰めていた気がプツンと切れてもう無理だとわんわん泣いた

ゆっくり休みたいと夫に話して

そのときは部屋露天付きの温泉に一泊した

 

第二子のときは上の子を生理的に受け付けられなくなって

近寄って欲しくない

触ってほしくない

同じ我が子なのに

上の子も我慢して寂しいのに

赤ちゃん返りに嫌気がさして

上の子の手を払いのけた自分はダメな母親だと落ち込んだ

いっそじじばばに預けて離れたいと思ったり

いやそんなことをしては可哀想だと思ったり

 

その時は温泉よりも時が解決した

産後一年半くらいして

自分の体調も良くなり

上の子も下を可愛がってくれて

楽になったのを覚えている

 

いま、第三子産後5ヶ月

産後2ヶ月ごろからだんだんと抑うつ症状が出始めた

 

眠れない

眠っても夢ばかり見て眠りが浅い

早朝に目覚める

眠るのが怖くなる

明日が来るのが怖くなる

三男を守らなければならない危機感

息をしているか不安

次男の叩く噛む行動の悩み

次男のおっぱいに対する執着

長男次男の赤ちゃん返り

次男のイヤイヤ期

次男のトイレトレーニン

とにかく目が離せない次男に

気を張り続けていた

 

緊張状態はそんなに長く続かない

死にたいと思ったし

次男を道連れにしようとかも考えた

何度も夫が職場から心配して電話をかけてくれた

実母に泣きながら電話したり

じじばばに次男を預けたり

かなり抵抗があったけど、我が子を扱い切れずに預けるなんてまるで厄介払いのようだと自分はダメな母親だと思ったけど、預けた

良くなったり悪くなったり

まるで溺れているようだった

 

その日は朝の食器が片付けられないまま夜まで残っていた

お風呂はしたけど子供の歯磨きも出来ないまま気づくと子供は寝ていた

洗濯物は山になっていた

 

何をしていいのかわからなかった

いつもやっている家事の手順や段取りがわからなくなっていた

このまま歩き続けても、いつか歩けなくなる

今止まって休んでも、そこから歩けなくなる

そんな気がした

元気はもう空っぽ、ガス欠、泣きながら授乳した

 

このままじゃ息ができないと

仕事から帰ってきた夫に泣きすがった

今すぐここから逃げたいと

夜遅く「一緒に逃げてくれ」と言った

「それはできないし、逃げるの意味がわからない」

「今ここにいたくない、今すぐここを離れたい」

「じゃあコンビニ行こう」

 

パジャマのまま夜

手を繋いでコンビニに行った

甘い飲み物と

パンと

ラーメンと

飴と

雑誌と 漫画と

グズグズ泣きながら買った

まだ居たいと

店内をぐるぐるした

 

「一緒に逃げてくれてありがとう」

「俺は味方だから」

 

家に帰って食べた飲んだ

雑誌をめくった

 

夜のコンビニなんていつぶりだろう

子供達は気づかず寝ていた

 

まだ溺れているけれど

眠れないけれど

明日は来るけれど

今は落ち着いた